
武産合気 · Takemusu Aiki
高安三郎先生
七段 師範 · 七段 師範
略歴
高安三郎先生は、一九四八年四月、関東地方の千葉県にお生まれになりました。関東は 日本有数の古武道の流派が興った土地でもあります。
茨城大学工学部に学び、一九六七年から一九七三年まで、大学の道場と岩間道場の双方 において、斉藤守弘先生(九段)のもとで稽古を積まれました。この六年間は、開祖が 岩間で過ごされた最後の時期と重なります。一九六九年、岩間で開祖が指導された最後 の稽古に立ち会われました。
一九七四年二月、アメリカ滞在を経てシドニーに居を定められます。一九七六年四月に は、ノースシドニー・ポリスボーイズクラブで最初の道場を開かれました。一九七七年 には武産合気会を設立、一九九一年にニューサウスウェールズ州にて非営利団体として 法人登記され、現在も会長兼主席師範を務めておられます。
斉藤守弘先生の門下で、生涯を海外での指導に捧げた数少ない日本人のお一人であり、 遠く離れてなお師との縁を保ち続けられました。一九八三年、一九八五年、一九八六年、 一九八八年、一九九五年、一九九六年、一九九七年、二〇〇〇年と、斉藤先生をオースト ラリアの講習会にお招きする労を執られ、最後の講習会には世界各国から三百名を超え る合気道家が集いました。一九九九年には斉藤先生に随行してアメリカ・コロラド州デ ンバーを訪問されています。二〇〇一年には自らの門人を率いて岩間に戻り、斉藤先生 のもとで稽古を積むとともに、かつて学んだ道場で指導にあたられました。
七段・師範。合気会会員であり、合気会を代表して昇級昇段審査を行う資格を有してお られます。シドニーでの指導は五十年を超え、ヨーロッパや日本でも講習会を指導され てきました。
稽古は強く、武術として実効あるものでなければならない。心身をともに練り、同時 に合気の理を養うものでなければならない。
高安先生は、開祖が伝えられたままの合気道を守るという斉藤守弘先生の遺志を継ぎ、 門人と指導者に対して、ご自身に課すのと同じもの──技の純粋さと武の心──を求めて おられます。

系譜
植芝盛平
開祖 1883–1969
合気道開祖
斉藤守弘
九段 1928–2002
開祖に最も長く仕えた門人。岩間道場と合気神社の守人
高安三郎
七段 師範 1948年生
岩間にて稽古。一九七四年よりオーストラリアで指導
開祖が合気道を完成へと導かれたのは、岩間道場においてでした。岩間で暮らされた歳 月のうちに、武器の稽古と体術とを一つの道へと結ばれたのです。開祖はこの地に道場 を建て、世界で唯一の合気神社を建立されました。
その傍らに誰よりも長く在ったのが斉藤守弘先生でした。斉藤先生が伝えられたのは技 だけではなく、稽古の方法そのものでした。岩間で教えられたままの武産合気──高安 先生が五十年余にわたりオーストラリアで受け継ぎ、伝えてこられたのは、この稽古の 道です。
年譜
- 1948 四月、関東地方の千葉県に生まれる。
- 1967 茨城大学工学部に入学。大学道場と岩間道場の双方で、斉藤守弘先生のもとで稽古を始める。
- 1969 岩間で開祖が指導された最後の稽古に立ち会う。
- 1974 アメリカ滞在を経て、二月にシドニーへ移住。
- 1976 四月、ノースシドニー・ポリスボーイズクラブに最初の道場を開く。
- 1977 武産合気会を設立。
- 1983 斉藤守弘先生を初めてオーストラリアの講習会に招く。以後、一九八五・八六・八八・九五・九六・九七・二〇〇〇年と計八回開催。
- 1991 武産合気会がニューサウスウェールズ州にて非営利団体として法人登記。高安先生が会長に就任。
- 1995 合気会六段に昇段。
- 1999 斉藤先生に随行し、アメリカ・コロラド州デンバーを訪問。
- 2000 斉藤先生を迎えた最後のオーストラリア講習会。世界各国から三百名を超える合気道家が参加。
- 2001 門人を率いて岩間に戻り、斉藤先生のもとで特別稽古を行う。
- 2009 十月、最初の道場を開いたノースシドニーPCYCにて春季合宿を指導。
- 2012 合気会七段に昇段。
- 2015 八月、レッドファーンにて合気剣・合気杖の武器講習会を指導。
- 現在 武産合気会 会長兼主席師範。ノースシドニー道場で指導を続ける。
写真
岩間、シドニー、そしてその間の講習会──畳の上の六十年、合気道に捧げた生涯。
稽古
高安先生は、一九七七年にご自身の門人が興した各道場をまとめるべく設立された非営利 団体、武産合気会の会長兼主席師範を務めておられます。ノースシドニー道場で指導にあ たり、合気会を代表して合気会段位制度に基づく審査を行っておられます。
ヨーロッパや日本でも幾度か講習会を指導されており、日本語と同様に英語でも指導され ます。
インタビュー
稽古の背景にある哲学について語る高安先生。